Sweet Lemon

2019秋アニメをまだ観てない人向けに、1話観た感想を優しめに書くよ

はじめに

 基本的に1話しか視聴していないので、今後のストーリー展開については概ね憶測で書いている(出来る限りネタバレについては配慮しているつもり)。2話以降を既に視聴している諸兄においては見えるか見えないかギリギリくらいの薄目で読んでいただければ幸いだ。
 なお、観たのは34作品。今期はここ1年位で放送されている本数が特に多いクールゆえ、現在配信されている新作のうち(把握している限り)全体の約半分に留まる。かなり取りこぼしがあるので「あれ、〇〇まだ観てないや」がまだまだ沢山あるものの、前クールからの続き物も加えると現状40作品くらい追いかけている状態のため、ここで一区切りとした。

配信情報まとめ

~独占…対象サービスでしか配信してない
~のみ見放題…対象サービスでのみ全話見放題。その他のサービスでは有料配信。
~のみ最新話無料…対象サービスでのみ最新話見放題。その他のサービスでは有料配信。

 私はTVでアニメを観ない(BS見れないし、TOKYOMXもAT-Xも受信できない)ので、配信情報はこれ以外の手段について書いている。
 なお、独占配信系タイトルは放送時点でのものであり、放送終了後に他の配信サイトでも配信が開始される場合がある。

独占タイトル一覧(把握してる限りで)

アマプラ独占配信

無限の住人-IMMORTAL-
バビロン
PSYCHO-PASS サイコパス 3

ネトフリ独占配信

Levius(今冬配信開始)
ケンガンアシュラ Part2
ハイスコアガールII
BEASTARS

FOD独占配信

ノー・ガンズ・ライフ
この音とまれ!第2クール

その他

(AbemaTV、ビデオパス独占配信)
SUPER SHIRO

(U-NEXT独占配信)
アサシンズプライド 
 
 ちなみに私が契約しているのは以下のサービス。料金は月額(税別)。
アマゾンプライム(月額プラン) ¥500-
Netflix(スタンダード) ¥1,200-
・d'アニメストア ¥400-
・d'アニメストア ニコニコ支店 ¥400-
・FOD (プレミアム) ¥888-
計 ¥3,388-

 独占配信については、特にFOD(フジテレビオンデマンド)が強気になってきている印象を受けた。予てよりノイタミナ枠のアニメはアマプラ独占で配信してきたが、先のアニメ『ギヴン』をFOD独占配信にしたのはひとつの転機になりそう。

感想

 感想はざっくりモチベ順に並んでいるけど作品同士の優劣は付けていない。ご容赦ください。ちなみにタイトルの色がオレンジになっている作品は続編。

BEASTARS

ネトフリ独占配信

 のけものフレンズ。舞台「チェリートン学園食殺事件」。こう見えて実は人間ドラマ。週刊少年チャンピオンにて連載中の、板垣巴留による漫画が原作。
 制作は『宝石の国』でおなじみオレンジ。監督は同作で演出を担当していた松見真一。キャラデザも宝石の国に引き続き大津直。スタッフクレジット見てると見覚えるのある人が多くて嬉しい。
 人間型の動物が一緒くたになって生活している学園で、それなりの人数が在籍する演劇部が舞台。主人公は見かけによらず裏方(照明)。殺人事件をきっかけに人間関係がこじれていく様を描く。

肉食獣と草食獣が共存する世界。
食肉が重罪とされるなか、全寮制の名門高校・チェリートン学園では生徒が食い殺される”食殺事件”が起きる。
(公式あらすじより*1

となっているが、縦軸が犯人探しというわけでもない。むしろ事件はあくまできっかけに過ぎず、それまで体裁を保っていた草食獣と肉食獣の関係性に亀裂が生じたことで始まる物語という点が本作のポイント。そのため「これだから草食獣は」「これだから肉食獣は」という対立構造が1話にして既に出来上がっている。
 異なる身体的特徴を持つ人々が同じ学び舎に通うことで生じる対立っていうのは「自国の子と外国の子」「白人と黒人」「男と女」等前例に事欠くことはないわけで、それらと似た雰囲気の群像劇みがある。
 ただ、外見による差別とは決定的に違うのが「動物としての本能を備えている」という設定。1話ではレゴシ(ハイイロオオカミ)がハルちゃん(ドワーフウサギ)を狩るシーンがあるけど、いかに本能に抗うのが難しいかが明示されていて、それこそ「あんなやつ隔離するべきだ」みたいな差別やら区別やらの話になっていきそう。実は「権利と闘争」の話なのかな。「草食獣は肉食獣に怯えずに暮らす権利がある」とか、「肉食獣は草食獣によって不当な抑圧を強いられている」とか。
 そこら辺の世界観も結構練られているのが面白くて、特に1話から張り紙芸が炸裂している。「牙をむかずに前をむけ」ていう標語は演劇部に貼ってあったけど、これだけでも過去の出来事を色々察することができるあたりよく作り込まれている世界だなって。それこそ「食殺事件」という表現も「殺人」でも「食獣」でもなく「食殺」である意味を考えるだけで既に面白いし。
 もちろんそれぞれの陣営が一枚岩というわけでもなく、主人公みたいに爪弾きにされている人たちの悲哀もちゃんと描かれているのがすごく好き。一番好きなのが、ハルちゃんが襲われるシーンでのモノローグ。

「ただ、このしょーもない人生でも、逃げる意味とか、怖くて泣きたいとか、そういうのちゃんとあったってこと、あなた、分かってくれる?」

このシーンで映る恐ろしいレゴシとそれから逃げるハルちゃん、流れるBGMの哀愁漂う様はまさに人間ドラマの極みというか、本作の描きたいモノを端的に表している名シーンだなって思う。なんて不条理なお話なのかしら。
 それにしても音楽が全部良すぎて泣いてしまう。劇伴はMONACA神前暁。内容が非常にヘビーな作品だけど、その中でたくましく生きる彼らと軽快な音楽。盛り上がるシーンでは劇的なオーケストラ。一般的に、劇ってシーンチェンジする時の流れはだいたい①暗転 ②小道具(大道具)入れ替え③音楽④明転 だけど、本作は台詞の前に音楽が流れて「今は明るいパートですよ」みたいにそのシーンの雰囲気を事前に示してから会話が始まるので、だんだん舞台を観劇しているような気になってくる。
 劇っぽいといえば、声のお芝居も劇っぽく作られている。通常アフレコする場合、何本かマイクを立て入れ替わりながら一人1マイク使って演技を収録するんだけど、本作では「広いスタジオにガンマイクを設置して、障害物のない空間で役者同氏が演技をする」という特殊な収録方法をとっている。*2そのため声にリバーブがかかっていたり(多分エフェクトじゃない)、リップノイズ(結んでた口を開くときの「パッ」みたいな小さな音とか)が乗ってなかったり独特な雰囲気になっている。発声もすこしはっきりした感じで、より舞台のお芝居っぽさを感じる。
 あとラジオで「作中のキャラクターがしていたような演技を実際にしながら収録した」と言ってて、例えば1話の「ルイが死んだテムの代役をぐわしするシーン」を演じる時実際に掴んでみたり、とか。もはやアフレコではなく「映像のない舞台」である。
 主演のちかひろくんこと小林親弘は去年のアニメ『ゴールデンカムイ』で初主演。新人さんだと思ってたんだけど、元々は舞台役者で、ここ数年で声優に転身した人。それゆえめっちゃ凄い演技するのよね。年齢的にもイケイケな声優さんなので今後が楽しみ。
 映像のお芝居も凄い。ハルちゃんがレゴシに気づくシーン。「動物は耳で気づいて顔を向ける」という自然なモーションが描かれている繊細さとか。『宝石の国』はキャラがみんな鉱石だったから3DCGと相性が良かったが、本作は生物なので皮膚の柔らかさなどを表現する必要があり、そのための技術的なアップデートがなされているように感じた。作画と3DCGの駆使も素敵。
 光と影の対比は前作よりも増していい感じに。公園のベンチのシーンとか、美しすぎる挿入歌も相まって最高すぎる。背景美術は宝石の国に続き草薙が担当している。
 そういえば、+Ultra枠のアニメとしては前作の『キャロル&チューズデイ』に続く社会的なメッセージ性の高い作品になってるけど、今後もこういう作品を作っていくのかな。ちなみにキャロチューが融和ならコッチは不和。

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本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません

 転生する方の『犬とハサミは使いよう』。活字の禁断症状がテーマ。”小説家になろう”にて連載中の、香月美夜による小説が原作。
 監督は『モンスターハンター ストーリーズ』等子供向けアニメの監督で実績のある本郷みつる。副監督の川崎芳樹もモンハンストーリーズつながり。本作の制作協力としてクレジットされているエムケイ座も同作で制作協力として参加しているので実質モンハンストーリーズ。『ハクメイとミコチ』『若おかみは小学生!』の脚本を書いた國澤真理子が本作のシリーズ構成を担当していることからも、本作は概ね子供向けアニメとして仕上げることを目的としているみたい。かつ本作を制作している亜細亜堂は『終末のイゼッタ』『異世界魔王の奴隷魔術』等ファンタジー作品のほかに『かいけつゾロリ』シリーズ等子供向けアニメも作っているので、スタッフィング的にこの原作でこの路線っていうのはかなりハマってるんじゃないかな。
 余談だけど、多分そういう意図と関係のある冒頭のアレについて。Cパートの小劇場では神官様と主人公の会話から「神官様は事情を知っている味方」という立ち位置が明示されているんだけど、それに繋がる「どうやって神官様に事情を説明したのか」という部分が冒頭のアレ。正直いらなくね?って思いながら見てたけど、子供向けアニメということでわかりやすさを考えて突っ込んだっぽい?
 内容は、ひょんなことから幼女に転生しちゃった人の話。主人公には天命が与えられていないのでかなり好き勝手している。主人公が「本の虫」「活字がないと死ぬ」みたいな性格で、転生後も早速活字ゾンビになりかけている。知識でチート能力を発揮するのかな。
 (アニメ化された)異世界ファンタジー作品の中では異質だなって感じる部分が、「活字さえ読めればオールOK」という(小さな)幸せを求める物語という点。マジでそれ以上何も求めてなさそう。そういう意味では『旗揚げ!けものみち』に近い主人公性といえるかも。正義でもなく、悪でもなく、もっと純粋で個人的な何かに突き動かされて物語を動かしていく系。「本がない…」から始まるチェンバロの旋律でめっちゃ笑った。主人公の心情に寄り添った悲しい音楽ほんとすこ。簡単に言うと主人公にとってあらゆる艱難辛苦<活字ってことよね。
 転生後の主人公が幼い子供って言うところもすごく良くて、転生以前から彼女(?)が持っている「欲しい物を得るためならなんでもする」という向こう見ずなところと、何にでも興味を持ってあれなに攻撃を炸裂させる幼い子供の姿が見事にマッチしていて「見た目はただの幼女だけど、中身おっさんやぞ」的な違和感を殆ど感じない。
 ただし、過去の記憶を持ったまま転生した主人公のオフ台詞が妙にババ臭い。お前はちびまる子ちゃんか。色々大変だろうけども、非常に逞しいので概ね愛おしい。
 なにより素晴らしいのが、異世界の描き方が「観念的なファンタジー世界」ではなく、「現実の延長としての肌感覚を覚えるもうひとつの世界」に仕上がっている点。空気の温度やにおい、お母さんの手のぬくもり、足の裏についた汚れまで丁寧に演出作画していて、体感として伝わってくるアニメは非常に珍しいと思う。TVドラマ見てるみたい。
 合間にちょくちょく挟まる「昔々あるところに~」みたいな演出。物語シリーズのイヌカレー空間っぽい感じとか、あるいは日本昔ばなしの感じのオマージュかな。後者はスタジオ風雅が背景を担当していて、『亜人ちゃんは語りたい』でも同様の演出を見ることができる。本作では関係ないけど(本作の美術は美峰)。

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ノー・ガンズ・ライフ

FOD独占配信

 ハードボイルド。ウルトラジャンプにて連載中の、カラスマタスクによる漫画が原作。
 制作はMADHOUSE。監督・伊藤尚往、シリーズ構成・菅原雪絵、音響監督・郷文裕貴等、スタッフ構成が『オーバーロード』の布陣。
 キャラデザは筱雅律。同氏はガンプラのパッケージ絵を描いている人で、かつ『BLACK LAGOON』のキャラデザの人。半分ロボみたいな主人公のキャラデザがかなり濃ゆい感じに仕上がっている。他のキャラもJOJO並に濃いキャラデザで、結果MADHOUSEらしい感じに。
 ストーリーとしては、バウンティハンターの主人公が色々な事件に首を突っ込んではロクな目に合わない話。世界観的には『銃夢』みたいな感じ(あそこまでディストピアじゃないと思うけど)。人間とサイボーグ(部分的なモノがほとんど。主人公も部分的なサイボーグ)が往来する街で、戦争終結後のたくましさを感じる(スラムっぽい)街が舞台。そして1話は「拡張体」についてのお話。サイボーグ技術が一社独占という世界ゆえの光と影(ほとんど影)、身体能力の高さと戦争、戦争終了により発生した難民、見た目に起因する差別等が描かれている。
 基本的に依頼者がめちゃくちゃ訳ありっていうところは『カウボーイビバップ』『BLACK LAGOON』あたりでも共通するハードボイルド作品の鉄板で、1話からエモい話が始まっている。主人公は貧乏なのに、金より相手の都合を優先した結果貧乏のままっていうところも良いよね。
 監督の作品『オーバーロード』にも通じる、主人公のちょっとしたヒロイン感がすごく魅力的。両作ともダークな作品でかつ主人公が死神みたいなルックスしてるのに、すごくお茶目でかわいい。ギャップ萌え。あとこっちの主人公がかなり感情で動くタイプなのは意外だった。シンプルでいいぞー。
 今期のアニメの中で、最もタバコを吸う本数が多い主人公。タバコの作画も地味に凝っててすき。ある意味主人公の「人間味」を描くことに徹底している作品とも言える。実際人間に見えてくる。
 マッチを着火する仕草めっちゃ好き。やはり作画熱量は非常に高く、特に戦闘シーンはとても良い感じ。部分サイボーグによる戦闘は派手でめっちゃカッコイイ。また、目を拡張した人間の正確無比な射撃精度を確認するために柱の陰からタバコの先っちょを出してみる、みたいな駆け引きとかも尺取ってちゃんと描いているのが好き。あと実は格闘戦が多い。まさか走行中の列車を正拳突きで止めるとは思わなかった。
 そして何より音楽が非常にムーディ。劇伴はMADHOUSE作品『消滅都市』に続き川井憲次が担当している。冒頭からゴリッゴリのJAZZ。最高にクールだし、そこからの荘厳なコーラス等「あ、川井憲次だ!」な音楽が続く。これ聴いてて『イノセンス』(劇伴:川井憲次)『カウボーイビバップ』(劇伴:菅野よう子)あたりを観たくなってきた。ちなみに両方ともネトフリで観ることができる。

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旗揚!けものみち

 MMORPGで開幕本筋無視して斜め攻略始める無課金プレーヤー。原作:暁なつめ 作画:まったくモー助・夢唄による、月刊少年エースで連載中の漫画が原作。暁なつめは『この素晴らしい世界に祝福を!』でおなじみ。脚本も、このすばで脚本を書いていた待田堂子がシリーズ構成を務めている。
 制作はENGI。2018年設立の非常に若い会社。

”株式会社ENGIは、出版・映像を中心に豊富なIP コンテンツを持つ株式会社KADOKAWAとアニメや漫画を原作とする斬新な遊技機を数多く生み出してきたサミー株式会社、そして個性豊かなアニメーション制作スタジオを数多く傘下に持つ株式会社ウルトラスーパーピクチャーズの3社によって生み出されたハイブリッドデジタルアニメーション制作スタジオ「ENGI」を設立しました。3 社の連携による強力なバックアップのもと、スタジオENGIは、最新の技術を駆使した新しい映像表現によるコンテンツづくりに挑戦して参ります。(公式サイトより*3)”

とある通り、基本的にKADOKAWA作品のアニメ化を中心にサポートする形で制作をする予定みたい。
 ストーリーとしては、異世界に飛ばされた主人公が動物たちのために奮闘するギャグアニメ。最近気づいたけど、異世界ファンタジーにおいて「物語が進む速度」と「その作品のシリアス度とギャグ度」って結構相関してるよね。
 異世界ファンタジーは召喚された主人公が与えられた使命を全うしようと受け入れてくれる事が多い、という風潮へのアンチテーゼ。あのリゼロでさえ主人公が魔女の思惑を慮るのに、本作の主人公は完全無視して我が道を行くスタイル。「動物を蔑む奴は、誰であろうと全員悪」という極端な思想を持つ。
 「使命なんて知るか!」と口で言っても、たいてい「でもでも本当は~?」みたいな感じで追いかけてくる使命。それに対し本作は「主人公の守るべき使命の象徴」であるお姫様に開幕ジャーマンスープレックスかまして使命を物理的に完全否定するという話の展開が何気に良く出来ててホント草。
 面白いのは、主人公がかなりクレバーなところ。それこそ今期の慎重勇者くらい大胆かつ慎重な性格ゆえ、いわゆる主人公補正によって自らの目的を果たす恐れすらある。
 そして主人公の演技の幅が凄い。思慮深いキャラとしての台詞と、獣に興奮して我を忘れるときのテンション感と振れ幅が非常に激しいキャラなんだけど、すべてがコミカルに仕上がってる。やっぱり小西克幸さんめっちゃ凄い。
 しっかしキャラが(オスメス問わず)すっごく可愛いね。顔がタイプ。キャラデザ・総作監は能海知佳。本作が初キャラデザみたい。これから色んな作品で見たいなーって。
 余談だけど、公式チャンネルでは各話で登場したプロレス技の実演込みで解説を見ることができる。ちょうど切らしていた諸兄はぜひここで補充してほしい。

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慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~

 このすば!の駄女神に魅入られたゴブリンスレイヤーさん、「かもしれない病」を患う。”カクヨム”で連載中の、土日月氏による小説が原作。
 制作はWHITE FOX。同スタジオの作品『ゴブリンスレイヤー』のスタッフが多い。監督は『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の迫井政行。WHITE FOXの作品に関わるのは『装神少女まとい』以来。ところで装神少女まといってどこで見れますか!
 1話でアルバイトをおっぱじめたこのすばって凄いと思った。さて本作では冒険が始まる前の準備で1話がほぼ終わってしまい、話が進まない。でも主人公の気持ちは結構わかりみが深く、仮に異世界転移の当事者になったら「いや、使命って言われても」「いや、魔王倒せって言われても」「いや、ステータスて」「いや、君他人事みたいに言うけどさ。言ってること無茶苦茶だよ?」ってなるやん。そういうところを広げて物語にしたのが本作。慎重すぎるとは言うけど、備えあれば嬉しいなとも言うじゃん。
 で、主人公の女神を演じるのは豊崎愛生。『女子高生の無駄づかい』でツッコミを担当したヲタの中の人に変わり本作ではロボの中の人がツッコミ担当。曰く、ここまで激しいツッコミ役は経験がないらしい*4。お疲れさまです。ちなみにバカの中の人は『厨病激発ボーイ』でツッコミ担当に。
 全編通してギャグ絵が多めの画作り。SAOAGGOではシリアスシーンにちょくちょく挟まるギャグ絵がすごく好きだったんだけど、こっちは全体的にそんなギャグ絵が多い。ボケに徹する主人公とツッコミに徹する(徹する?)女神様の掛け合いがメインなので女神様がどんどんヤバイ感じに表情豊かに仕上がっていく。
 一方戦闘シーンは作画アニメーションが派手に作り込んでて、「たまーに派手な作画になったときのこのすば」みたいな仕上がりになっている。さすがWHITE FOX
 絵だけでなく音楽も結構ガチ。本作の音楽は藤澤慶昌(このすばは甲賀雅人)。『えんどろ~!』の劇伴みたく、ギャグアニメのはずなのにBGMがなんかすごすぎて草、みたいな感じに。一方で気合の入った戦闘シーンはちゃんと映えるところが好き。急に「僕マジメなファンタジー作品です」みたいな顔するよね。

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無限の住人-IMMORTAL-

アマプラ独占配信

 グロい『どろろ』。ヒトコロ時代劇。月刊アフタヌーンにて連載された、沙村広明による漫画が原作。
 制作はライデンフィルム。監督は『ブレイドアンドソウル』等の浜崎博嗣。シリーズ構成は『PSYCHO-PASS』シリーズや『魔法少女特殊戦あすか』でおなじみ深見真。殺して殺されてを繰り返し続ける煉獄に囚われた人たちの物語。主人公(女)も、人斬り(男)も煉獄の中の人。一緒に人斬り集団を殺して回る旅をする。控えめに言って地獄。一方モブはそこそこ平和な生き方をしているので、世界そのものが世紀末って言うわけじゃないのがポイント。煉獄に落ちた人のみにフォーカスを当てた物語?時代は江戸時代の日本で、特に田舎が舞台っぽい。
 それにしても、作りがまるで映画。通常のアニメの傾向として「尺の都合上、台詞のないシーンはカットすることが多い」というのがあるけど本作はその逆。とにかくアニメーションによる非言語的表現が徹底されている。
 音楽やSEの使い方もまるで映画みたいに強烈。基本的に音楽が流れないため作品全体が強い緊張感に満ちていて、そこから環境音(何かが起きる予感)や音楽(事態が変化している状態)というはっきりした演出になっており、凄まじい緊張と緩和の流れに。ここまで映像的な演出に振った作品にする場合、かなり原作をこねくり回す必要がありそうだけど、やっぱり原作の改変しまくってるのかな。そこんとこどうなんでしょ。
 また、女主人公を演じる佐倉綾音の「復讐さえできれば死んでもいい」みたいな鬼気迫る演技すごく良いなって。佐倉さん、徐々に精神ヤバイ系キャラの需要が増えつつあるよね。
 一方の男主人公は津田健次郎。彼の持つ生気の無い声が、より世捨て人感満載でよき。あいつ多分人間じゃねえ!っていう畏怖を感じさせるのほんとうまいよね。将来は人外担当かな。
 表情のお芝居も凄まじい。圧倒的にキャラの表情筋が多く、アップの演技とかめっちゃ引き込まれた。声だけなら「女主人公が悲痛な(可愛そうな)叫びを上げている悲しいシーン」なんだけど、表情含めると明らかに「彼女が凶器に囚われている」というニュアンスに映るところは映像だからこその表現だな、って。刀を抜くシーンの表情はマジで必見。
 キャラデザはかなり独特で、アニメで観る時代劇という雰囲気。何が好きって、キャラの姿を通して骨格まで見えてくるところ。(登場人物が概ね痩身ということもあり)頬骨や顎の骨、鎖骨、肩の骨等を意識した作画になっているところはさすが『はねバド!』を制作したライデンフィルム。マジでこれロトスコープ使ってるレベルで作画が安定してない?
 でも殺陣のシーンは時代劇のような感じとは違い、アニメ表現を使ったスタイリッシュ殺陣。謎の形状をした小太刀を拳銃みたいにくるくるするやつカッコいいよね。それまでの重厚な展開から一変してスピード感ある戦闘シーンは猛烈にギャップがあって痺れた。

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星合の空

 青春部活モノの革を被った群像劇。オリジナルアニメ。
 制作はエイトビットで、原作・脚本・監督を担当しているのは『鉄腕バーディー DECODE』の赤根和樹エイトビットがオリジナルアニメを制作するのは『コメット・ルシファー』以来?
 内容としては、男子中学生の主人公が転校先(共学)で男子テニス部に入る話。思い出づくりではなく実績作りが目的に設定されている。そしてえらく青春している。登場人物が全員すごく思春期で、どの子も会話が非常に生意気な感じとか、すぐバカにするとことか。とにかくみんな不器用で全然まとまりなんてないんだけど、それでも同じ校舎の下でいっしょに生活の一部を共にする感じがリアル。ああいう、学校に特有の空気を描いた最近の作品でいうと『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』『荒ぶる季節の乙女共よ』あたりがあるけれど、本作のモブはもっと生々しくて苦々しい。「は?うっせ黙れ」ほどではないし「わかるーww」ほどでもない嫌な感じがする。
 部活の中に流れる空気もすごくリアルで、『響け!ユーフォニアム』並みにしんどい作品になりそう。「自分らの学年が弱いのは仕方ないよね」「先輩がいないから大会勝てないんだよ」「結局後輩来なかったし、どうすんのかね」「廃部かー。せっかく道具買ったのにもったいねー」みたいな台詞がグサグサ刺さる。
 Q:柔らかいタッチの絵でがっつり青春モノってことは?→A:内容がエグい。特に1話は、親が自分の子供を虐待するシーンがあるため免疫のない人は注意。描き方も非常にリアルで、先のアニメ『8月のシンデレラナイン』の7話をもうちょっとエグくした感じの仕上がりに。元々はリアル志向のデザインにする予定もあったみたいだけど*5、コッチのほうが好きかも。
 絵のテンポ感が良い。1話で結構話が進むけど、そう感じにくいのは「主人公の自宅」「主人公の自宅のマンション前」「学校の教室」「土手」でだいたいすべてのシーンが描かれているからかも。構成がうまいと思った。
 それにしても音楽がすごくエモい。下手したら全部「試合のクライマックス」みたいな音楽。単純に「部活の中の話」だけが全てではないストーリーゆえ、主人公が部活に誘われたシーンの盛り上がり方と、その後の虐待シーンの落差あたりはかなり狙ってやってるよね。エグい。
 空気を描くため、背景などの美術に多くの熱量が割かれている。背景は高クオリティでおなじみ草薙。写実的というより、エモーショナルな絵に。特に川沿いの土手の水門のカットが好き。
 そして小道具。背景の柔らかさで群像劇感が薄まらないよう、めっちゃ美術設定にこだわっている。ラケットの書き込みもすごく良い。そして赤べこイエスマン。横に首をふることができない。支配から逃れられない現実の暗示。



バビロン

アマプラ独占配信

 すべてがFになりそうなミステリー。講談社タイガにて刊行された、野崎まど氏による小説が原作。野崎まど原作のアニメは『正解のカド』『HELLO WORLD』以来3作目で、前の2作と違い本作は作画アニメ。制作はREVOLOOT。ハロワの感想も書きたいけど、もう1回観てからにしたいのよね。
 監督は『INFINI-T FORCE』『PSYCHO-PASS2』の鈴木清崇。ハードな刑事モノという意味ではPSYCHO-PASSみがあるけど、SF要素は少なく、現代を舞台にした刑事モノって感じ。
 1話は、製薬会社の不正に端を発した大事件を追っている警察の話。『正解のカド』並にかなり硬派な作品。扱う犯罪もいわゆる汚職事件で、研究不正の関係者と代議士の繋がり、そこから汚職事件につながっていく流れとかかなりのリアル思考。
 話の縦軸が事件の捜査なので、かなり分かりやすく構成されている。1話からサクサク。ただ、なんせ野崎まど原作なので普通の刑事モノとして観ていると突然後頭部をハンマーで殴られるような目に遭う点には注意が必要。1話ラストから急にハードさが出てくる。
 PSYCHO-PASSと比べてスタイリッシュさは少なく、不気味さが増している感じ。なんせ「悪」の正体が不明すぎるので、何と戦っているのかわからないって言う恐怖感がある(サイコパスは最序盤からラスボスが登場する構成になっている)。推理パートではホワイトボードに書かれたメモ等もはっきり読める様になっているので「みんなも一緒に推理してみてね」という意図を感じる。ちなみに各話の状況は公式ツイッターが上げてくれているので、アニメを観たあとや次の話を観る前に予習復習する時使おう。最新話の状況を見るとビビるぞ☆
 それにしてもすごくキャラの表情が良い。基本的に推理パートがずっと続く作品ゆえ、しかめっ面のキャラが会話する絵が続く地味な感じになるんだけど、表情からキャラの内面がいい感じに描かれているのが好き。特に櫻井さんのキャラと上司のおっさん。
 背景はスタジオなや。写実的でリアリティのある近未来が舞台だけどあんまりSFっぽくはない。野崎まどの作品てSF要素絶対いれてくるマンだと思ってたのでちょっと意外だった。全体的に暗がりの黒さが印象的で、本作のダークさが伝わってくる雰囲気に。



ゾイドワイルドZERO

 ボーイ・ミーツ・ガール系ロボアニメ。原点回帰したゾイド戦争。先のアニメ『ゾイドワイルド』の正統続編、というより実質新作。
 制作は『ゾイドワイルド』に引き続きOLM。監督を、初代ゾイドシリーズこと『ゾイド -ZOIDS-』の監督・加戸誉夫が務めている。シリーズ構成も初代ゾイドで脚本を担当していた荒木憲一が担当しており、公式で原点回帰を謳っている本作らしいスタッフィングに。
 それにしても地球って滅びがちだよね。主人公が先のシリーズと比べてかなり大人。ボーイ・ミーツ・ガール展開から始まるところも含め、ノリがガンダム等のロボアニメに近いかも。序盤のゾイドあるある。遺跡に訪れたらなんか凄いものを発見しちゃう。初代シリーズを彷彿とする展開は多分わざとだと思う。いやー、刺さるよね。主人公がメカ好きでジャンク堀りが趣味(生業?)なとことか。
 本作で印象的なのが、SF描写。大規模移民計画とか、ゾイドの環境利用とか、地球が滅んだ理由の解説とか、野良ゾイドモドキの生まれる理由とか。ここ絶対子供向けじゃない。かなり大人向けの内容。
 ゾイドの描き方について。ゾイドが生物というよりも兵器として描かれている。やられ役のゾイドが見るも無残な姿に。いやそのゾイドは多分土に還らないと思うんだけど。
 廃墟走ってるシーンの音楽が壮大。ある意味未来人にとってのコンクリートジャングルって大自然なのかもね。戦闘音楽もすげーかっこいい(音楽:平野義久)。そして挿入歌めっちゃええやん。先のゾイドワイルドと比べると、戦いの描き方がつよい。特に帝国の操る武装ゾイドの強さがヤバく、ロケット砲の火力がガチ。2話以降も火砲で相手を火だるまにする攻め方がすごく好き。
 対する主人公のライガーは相変わらず接近戦で戦うんだけど、戦闘シーンの演出もモーションも画角もすごく凝ってて良かった。2話の野性解放めっちゃかっこよかった。
 その他の描写も良くて、例えば1話、エレベーターシャフトを下るシーンとか。一度ライトを投げる→高さ確認→じゃ、お先 みたいなやり取りとかハリウッド映画で散々見たやつだけど、アニメで見てもワクワクする。ディティールを大事にするところを見ても、本作が比較的高い年齢層もターゲットにしていることの証左、なのかな。

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ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラク

 実質1期。簡単な解説をすると、本ゲームは現在8年目。だいたい1年ペースでストーリーが新章に突入しており、現在エピソード6が配信中。前作のアニメ(おもに地球での話)はエピソード4の前日譚に相当しており、翻って本作はエピソード1~3までのお話を再構成したもの。エピソード3で物語が一区切りしているので、わりと綺麗に終わる予定。
 先のアニメからしばらく時間が開いたため、制作スタジオはテレコム・アニメーションフィルムからGONZOに。その他の制作体制も一新された。
 そして本作の監督・橘正紀はDC版PSOのプレイヤーだったらしく、いちファンとして嬉しい演出が多い印象。例えば主人公のアッシュくん。アッシュ(Ash)という名前は歴代PSOのプレイ画面を紹介する際、仮のプレイキャラクターとしてデフォルトの男性キャラ「Ash」が登場するというしきたりがあり、それを汲んだ形*6。膨大なシナリオの再構成についても期待してる。ちなみに2クール予定。
 もとのストーリーはかなり凝った作りになっているため、ネタバレだめな人は注意。1話は世界観の解説兼アークスのお仕事紹介。解説の流れがわかりやすい。実際のゲームシナリオを追いながらもオリジナル補完によりシリアスな雰囲気に仕上がっている。
 そしてモブアークスに厳しい。実はゲームのプレイヤーは生き残ったエリート集団だったのだ。監督はアニメ『プリンセス・プリンシパル』の監督ということもあり、ハードさで言えばプリプリに負けないレベルのしんどい世界観を演出している。
 それにしても人死にすぎ?いいえ、シリーズ的に普通。というのも、PSOシリーズの世界はしょっちゅう未曾有の危機に瀕しており、種族まるごと滅んだり万単位で人が死ぬ事件が起きたりする。楽しみにしててね。
 そしてアクションシーンが思ったよりもカッコイイ。プリプリ1話でもアンジェが空を飛んでたけど、本作1話も軽く空中戦の様相を呈している戦いすごかった。ここもツボを抑えてるなって思うポイントで、ゲームでは縦軸の移動方法が少ないため戦闘シーンは空中戦になりにくい(特に初期のエピソード)ため、こういう空中戦は結構憧れるのだ。
  そしてアニオリシーンに当たる、洞窟の中で意気消沈してる二人のカット好き。尺がパンパンなのにこういう心情に寄り添ったカットを混ぜていく感じはすごくいいよね。
 あと、OPEDがすっげーPSOっぽいと感じるのは自分だけだろうか。ちょうどGC版OPみたいな雰囲気を感じる。

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放課後さいころ倶楽部

 なにかのやる気スイッチを押す系アニメ。闇じゃない方の遊戯王。「ゲッサン」にて連載中の、中道裕大による漫画が原作。
 制作はライデンフィルム。監督は『家庭教師ヒットマンREBORN!』シリーズで監督を務めた今泉賢一、そしてシリーズ構成は前川淳前川淳は子供向けアニメの脚本を多数手がけている人で、初期の遊戯王シリーズも関わっている人。また本作のお目々ぱっちり&カラフルなキャラデザは比較的若年層向けの作品ぽさを感じるので(キャラデザ:伊部由起子)、広めの年齢層を想定した作品なのかしら。顔のアップがとても綺麗。特にまつげの線が繊細で好き。
 序盤の展開は青春部活モノっぽいしっとりとした感じ。部活を通して主人公が徐々に心をひらいていくという縦軸なのかな。心の閉ざし方や、最初に手を差し伸べてくれた子の奔放さは『あまんちゅ!』を思い出す。2話ラストが非常に╭( ・ㅂ・)و ̑̑ ぐッ!と来た。
 そして後半から本編。「こういうゲーム初めてだから、どうやったら全然わかんない」からスタートして、いい感じに「やべ、このゲームやってみたいわ」まで持っていくゲームメイキングが良い。ゲームルール監修までついてるので安心できるね。
 遊戯王でおなじみ「ディスティニードロー!」とかではなく、あくまで論理的思考を中心に据えて「こうしたらこうなる可能性がこれくらい、でも好転する可能性がこれくらい」みたいな思考戦は観てて楽しい。思考戦が丁寧な分「自分だったらどう選択するかな」という方向に思考が働くくので、実況プレイみたい。あ、ごきぶりポーカーだ!2話の田上くんかわいい。勝負心と下心がせめぎ合ってかぐや様みたいになってんぞ☆
 1話からボドゲカフェが登場するんだけど、恐ろしいことに、店の俯瞰視点で写っているボドゲのパッケージ絵はすべて本物。プロデューサーいわく片っ端から電凸して権利関係のOKをもらっており、完全に実物が登場している(多くのゲームは権利者が海外の人)*7。マジでお疲れさまでした。
 顔のアップがとても綺麗。まつげの線が繊細で好き。お目々ぱっちりな感じのキャラデザは比較的若年層向けの作品ぽさを感じる。さてはボドゲの対象年齢を広めにとっているな!
 「早う、来はらへんやろか・・・先生。」久々に方言で胸キュンした。そんな主人公を演じる宮下早紀が何故か京都の聖地巡礼をしている。見比べるの楽しいよね。特に「アニメで描かれた回数の多い町並みランキング」ぶっちぎりで1位の京都はアニメごとに描かれ方が変わるため比較がとても楽しい。最近だと『HELLO WORLD』の京都(美術:Bamboo)と、本作の京都(美術:スタジオラグラス、ライデンフィルム京都スタジオ)は全然違うので両方見て比べてみてね。


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ルシュールクミオ (id:bg4kids)氏が、アニメ1話に登場した「マラケシュ」の実物を使った解説エントリを投稿されています。分かりやすくて好き。

ライフル・イズ・ビューティフル

 今期のきらら枠。Aパートにして既にいい最終回だった。よくもビームライフルっつーマイナー競技を見つけてきましたね。「となりのヤングジャンプ」で連載中の、サルミアッキによる漫画が原作。
 制作はStudio 3Hz。個人的に、アニメスタジオの中ではここの公式サイトが一番好き。各作品一覧を主人公のシルエットで表現するというおしゃれな演出になっていてかわいい。直近の作品『フリップフラッパーズ』『プリンセス・プリンシパル』『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』という並びを見るに、ああ、このスタジオはこういう作品を作るところなんだな、ってなる。キャラデザはプリプリやGGOの人とは違うのに(両作ともキャラ原案を黒星紅白が担当)、どことなく面影のあるような、無いような、って感じのキャラデザに(キャラデザ:向川原憲)。
 ちなみに監督は『異能バトルは日常系のなかで』の高橋正典。シリーズ構成はいつもの高橋龍也。日常系~SF系作品まで得意な同氏らしい作品を期待。
 頭身のやや高めなキャラデザは部活モノっっぽい雰囲気を感じるが、実は頭身低めのきらら系日常アニメ(特に4コマ原作)テイストな作品。序盤の展開が非常にサクサクで、いきなりメンツが揃って練習開始。『アニマエール!』で言うところの5話相当まで一気に進む感じ。
 単純に「ビームライフル競技」そのものが面白いので解説聞いてるだけでワクワクする。充電?きせのんらんぷ?専用すーつ?そしてBパートはほとんどライフル要素なし。なんかきらら作品でよくある日常風景が続くあの感じ。
 かと言ってビームライフル競技の描写が雑ということもなく、例えば銃器デザイン(美術デザイン)は石口十。同氏は最近だと『Fairy Gone』『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の銃器デザインをしてる人で、本作の競技用ライフルもめっちゃ凝ったデザインに。その他の競技用機材も非常にリアルで、明らかに部活モノとしてのポテンシャルを持った作品。EDクレジットも「協力:公益社団法人日本ライフル射撃協会、興東電子株式会社、株式会社銀座銃砲店」となっているので、今後ガッツリやるのかな。

Studio 3Hz
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Fairy gone フェアリーゴーン 第2クール

 2期。1クール空いて再開。1話は前日譚から。主人公が「災いの子」って呼ばれるシーンはちょくちょくあったけど、ヴェロニカが「幸いの子」って呼ばれるシーンあったっけ?
 ほんと、スタジオ・イースターの背景は美しい。草薙と比べ、より幻想的という言葉が合う感じの雰囲気を持っていて、正直異世界ファンタジー作品やるならスタジオ・イースターがいいんじゃないかって思うの。特に森のシーン。よくわかんない植物の作画は圧倒的に好き。
 1期から多くの縦軸が同時並行的に進むという、近年のアニメでも屈指の複雑なシナリオになっているので、ちゃんと復習しよう。そう、「ふぇありーんごー」でね!

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歌舞伎町シャーロック

  新宿歌舞伎町の日常アニメ。西の博多豚骨ラーメンズ、東の歌舞伎町シャーロック。ProductionIGによるオリジナルアニメ。
 監督は『アオハライド』『チア男子』等青春モノ作品が多い吉村愛。シリーズ構成は現在放送中の『フルーツバスケット』でもシリーズ構成を担当する岸本卓。でも本作は青春モノではなく、歌舞伎町の日常アニメ。
 ミステリーモノ。一応シャーロックホームズの原作をオマージュしたシナリオにしているらしく、原作読んでる諏訪部順一さんが「あー、言われてみればたしかにそうかも」と言ってた程度にはシナリオを踏襲している*8。毎話ホームズさんが依頼を受けて犯人探しをする話。一話完結かな?
 全体的に小気味よいノリがつづくところは『博多豚骨ラーメンズ』に似てる。殺人事件がえぐいとこも、私怨で犯人探しの依頼が来るところも一緒。違う点としては、博多が殺し屋の多い街である一方歌舞伎町に殺し屋は少ないため、代わりに探偵が集っている。あと犯人を殺さない。
 絵作りは凄く凝ってて、1話でいうと落語のシーン導入部分とか「なるほどこれをやりたかったのね」っていう感じ。あとモブ含め表情がホント多彩。ここらへんはProduction IGの作品『風が強く吹いている』に似た魅力を感じる。おそらく、シナリオが進むに連れ群像劇みが増していくのだと思う。

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Fate/Grand Order

FGOを通じて知るアニメーションの凄さ。空前絶後の大人気アプリゲームがアニメ化。ゲーム内シナリオ「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」が本作に相当し、来年公開の劇場版が「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」となる。
 制作は「A-1 Picturesの新ブランド」ことCloverWorks。監督はCloverWorksのオリジナルアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」で副監督を務めた赤井俊文。
 本放送に先駆けて、シナリオの前日譚にあたる第0話が公開されている。が、本編はゲーム内で特に評判の良いエピソードを単発でアニメ化したため、アニメだけでは話の流れを掴みにくい。ぜひFGOをプレイしてみてね。内容としては『ダーククロニクル』みたいな話。つーたーわーれー
 非FGO勢としては、ストーリーとかどうでも良くなるレベルでアニメーションがすごい。『ワンパンマン』のような、絵力でぶん殴る系アニメ。戦闘シーン〜何気ない会話のシーンまで細部に神(アニメーター)が宿っている。特に目を引くのは多彩な戦闘シーン。単なる格闘戦じゃなくて大盾を使った独特な戦闘スタイルだったり、遠距離攻撃もただの豆鉄砲じゃなく、たくさん鎖が伸びて美しい軌道を描きながら飛翔し、敵(しかも4足歩行)を四散させる(ちゃんとモツをばらまくアニメーションまで描かれている)っていう芸の細かい演出に。


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あひるの空

 少年週刊誌の系譜を受け継ぐ王道スポ根。 週刊少年マガジンで連載中の、日向武史による漫画が原作。
 制作はディオメディア。『風夏』『アホガール』『ドメスティックな彼女』等、週刊少年マガジン原作のアニメ化を担当する機会が多い。あとNewtype作品のアニメ化も多いスタジオ。総監督は草川啓造。監督は玉木慎吾。両者ともディオメディア作品でおなじみ。シリーズ構成は『BEATLESS』の雑破業。最近特にラブコメ作品の脚本が多いけど、本作もラブコメ要素があるんかな。
 今期、特に異彩を放っている『星合の空』と比べると(1話時点では)格段に明るい話。「見にくいアヒルの子」という言葉通り、爪弾きにされている高校生にフォーカスを当てた作品。「クズ高」て。序盤の展開は先のアニメ『火ノ丸相撲』に近いかも。ゼロスタートで強いチームになっていく姿を描くのかな。
 物語の動を担うのが主人公っていうところはまさに少年漫画で、「滞った現状を打破してくれそうな明るい予感」で1話は締めくくられている。爽やか。
 「女子更衣室を覗く」っていつの時代のネタだよって思ってたんだけど、原作は2004年から連載している漫画だったのね。てことは15年前かー。既刊51巻ってすごい。
 1話ではチラっとだけ描かれたバスケのシーン、体捌きが丁寧に描かれている。特にボールのコントロールを担う手の動きがすごく良くて、スナップを効かせて急制動するところは主人公の刹那的な判断力とかっこよさに溢れてる。
 EDすごい。カット分けずにほぼ全部1カットで通しちゃうのね。高校の部活における練習前のゆるい感じが出ててすき。

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俺を好きなのはお前だけかよ


 もしも『月刊少女野崎くん』の友田がクソ野郎だったら。電撃文庫から刊行中の、駱駝氏による小説が原作。
 制作はCONNECT。どうでもいいけどCONNECT制作のアニメ、キービジュにつよい既視感が。
connect.jp.net

 監督は『となりのの吸血鬼さん』秋田谷典昭。副監督は同作で演出をした守田芸成。つまり実質となりの吸血鬼さん。
 本編・・・オウフ・・・。Bパートから本編。主人公の立ち位置がすごく良い。「主人公が(に)想いを寄せるヒロイン」の外側にいるロールである「ヒロインの親友でアドバイザー」「主人公に想いを寄せるも、二人の恋仲を邪魔することなく見守る聖人」「想い人に少しでも爪痕を残したいルサンチマン」あたりをごちゃまぜにした結果クソ野郎が誕生した感じ。
 そしてその「ヒロイン1」「ヒロイン2」「ヒロインたちの想い人」「親友・友田(クズ)」の外側から来るインターセプトによって、ちゃんとラブコメの構図に持っていく流れが凄い。ここでタイトル回収するのも美しい。
 本作は原作者自らシリーズ構成・脚本を行っていて、1話からすごく凝ったシナリオ構成。リフレインを使いながら各ヒロインと主人公の関係を劇的に描くという技巧的な演出になってて良かった。
 悪主人公のメタい台詞すき。いわば「恋愛シュミレーションをロールプレイしている主人公(プレーヤー)」という感じで、「いやいや、普通の女子はそんな事せーへんやろお前頭おかしいんか」みたいなことをオフ台詞でめっちゃ言うやん。ちなみにアフレコでは別撮りしてないので、ヒロイン役の声優と掛け合いしながらあのオフ台詞を言っているらしい*9。肩身が狭そう。
 概ねギャグアニメだけど、一方で1話夕方のシーン、ヒロインの仕草含めて演出がすごくエモい。『隣の吸血鬼さん』でも感じたこのエモさほんとすき。
 あと、ちょっと気になったのが序盤パートに表示される「Saturday」のフォント。黒縁白文字の飾りっ気のないフォントに何の意味が?と思ってたんだけど、主人公豹変をフォント変化で印象づける演出なのね。
 それにしてもBGMのベース音がすごく良い。BGMの雰囲気はラブコメっていうより青春群像劇っぽい。ストリングスに聞き覚えがあるなーって思いながら観てたんだけど、音楽は『となりの吸血鬼さん』に引き続き藤澤慶昌だった。青春モノということで『少女歌劇レビュースタァライト』の劇伴に近い雰囲気。ギャグ展開になってもBGMだけは「青春モノだから!これ青春モノだから!」という強い意志を感じる。
 余談。ラジオが面白い。音泉で配信されているラジオ番組のMCは三澤紗千香鷲崎健。なぜ鷲崎さんなのかというと、7年くらい前に二人がアニラジで共演したことがあり、その時のご縁でこうなったらしい。もちろん鷲崎さんはアニメと何の関係もない。
 当時新人だった三澤さんもすっかりトークが饒舌になり、元々話速の速い鷲崎さんも相まってスピードラーニングみたいなラジオに。というかアニラジであることを忘れる。

俺たちを好きなのはリスナーだけかよ | インターネットラジオステーション<音泉>

ぼくたちは勉強ができない!(第2期)

 春アニメぶり2クール目。あしゅみー先輩をメンバーに加え、夏休みから再開。概ねみんなアホかわいくてすき。ずーっと全員仲がいいって良いよね。それにしても1話の内容の無さ。とりあえず、うるかとあしゅみー先輩ひとすじで。
 余談だけど、公式のニコ生がずっと面白い。MCの古川ティーチャーが非常にキレ者なので、毎回笑わせてもらってます。アーカイブも無期限で視聴できるので、興味のある方はぜひ。

TVアニメ「ぼくたちは勉強ができない!」ニコ生特番 ready STUDY go!七限目

GRANBLUE FANTASY The Animation Season2


 2期。1期の女主人公ジータに替わり、男主人公グランへ。やっぱり細部にラピュタ宿ってるよねこの作品。
 1期から時間が経過したため、制作体制は一新。制作スタジオもA-1 PicturesからMAPPAへ。Cygamesピクチャーズじゃないのね。キャスティングでは、1期では体調不良のため前線を離れていた藤原啓治がオイゲン役として復帰している。
 1期で豪腕を奮った超すごいアニメーター・三輪和宏は本作には(いまのところ)参加しておらず、現在は『炎炎ノ消防隊』のキーアニメーターとして豪腕を奮っている。みんな見てね!なお1話では超すごい人・平松禎史原画マン(一番手としてクレジット)として参加している。豪華。
 話は1期の続き。色々ある壮大なロードムービーだけど、ルリアが笑顔なら別にいいかなって。別に1期見なくても2期1話でだいたい分かるんじゃないかしら。
 それにしてもモブめっちゃ動くやん。すごく絵画チックな雰囲気が加速している。ルリアの髪の毛すごい。めっちゃふわふわしてる。
 1期よりも2期の背景が好き。島を取り巻く雲とかすごくツボ。背景はサイゲの子会社となった草薙が先のアニメ『ウマ娘プリティダービー』『マナリアフレンズ』から引き続き担当しており、今後も「サイゲのアニメ=クオリティ高い」というイメージの一端を担うことになると思う。
 これだけなんとなくニコニコ動画で見たけど、コメントのスカイラブハリケーンで死ぬほど笑ったのでまたお世話になろうかな。

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私、能力は平均値でって言ったよね!

 ファンタジー異世界に、動画工房の日常系アニメ主人公が転生しちゃった話。「小説家になろう」にて連載中の、FUNAによる小説が原作。
 スタッフはチーム太田こと、動画工房作品でおなじみ太田雅彦(監督)xあおしまたかし(シリーズ構成)xえびなやすのり(音響監督)x三澤康広(音楽)。新作は『うちのメイドがウザすぎる!』以来。でも今作は珍しいことに動画工房ではなくproject No9による制作体制でお送り。キャラデザは同スタジオの作品で作監を務めている渡辺奏が初めてキャラデザを担当しているので、見た目はあんまり動画工房っぽくない。
 壮大に何も始まらない。転生のくだりもメタいDieジェストでさっくり紹介。ここまでくると、いつもの日常アニメだコレェー!?
 その後も会話劇としてのテンポを大事にするスタイル。物語の進行に合わせて解説の入れ方や順番をいじっていてかなりサクサク。
 転生で得たスペックがどういう物語上の意味を持つのか気になってたんだけど(タイトルどおり概ねチート級)、簡単に言うと「あらゆるトラブルが日常アニメの一幕と化す」という感じ。起きてる事件は中々にシリアスなのに主人公強すぎてあっという間にギャグ展開。ドラえもん並に何でもできるのでどう転んでも日常系アニメになりそう。
 そしてツッコミがメタい。ガッツリ現代ネタでたとえツッコミするギャグセンスが動画工房のそれ。ちなみに「ドラゴンもまたいで通る」って何歳くらいまで通じるのだろうか。対象年齢は3-40代かな。
 あと、キャラの表情が豊かな感じを強調する演出はさすがチーム太田。かわいい。また音楽が三澤康広なのでもう完全に動画工房のアニメを見ている気分に。特に日常パートのBGM。
 気になったのが、実写を加工したような独特なタッチの背景。美術はスタジオロフト。あんまり見ない会社。イメージ元はどこかの国の街なのかな。

FUNAさんのマイページ - 小説家になろう
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ガンダムビルドダイバーズRe:RISE

 2期。1期の2年後のお話。とはいえ(1話時点で)前作と物語上の繋がりはなく、中学生に替わりイケメン高校生が本作の主人公に。
 戦闘シーンやっぱり良い。なんでもありな次元での戦闘なので、最もアニメ映えする機体、武器を自由に選べるってかなり贅沢よね。特に敵機のバラエティが豊かで好き。
 1期と比べて、テイストとして青春群像劇っぽさを感じる。エモい。主人公含め「過去に囚われた人たちの物語」っていう雰囲気で、特にそれを象徴するEDがすっごくエモくて好き。EDの絵コンテを担当したのは安藤良。同氏の監督作品『亜人ちゃんは語りたい』がすごく好きなので、またどこかで監督やってくれないかなー。

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警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-

 『コップクラフト』のマトバ、一匹狼をやめて特殊警察チームの刑事になる。アニマ&カンパニー制作のオリジナルアニメ。
 監督は『めちゃモテ委員長』1期監督の小坂春女。個人的には『人類は衰退しました』の副監督っていうイメージ。シリーズ構成は東出祐一郎。『Fate Apocrypha』のシリーズ構成を担当しているのもあり、ツイッターでいっつもFGOアニメの実況をしている人。
 こういう作品を一般的に「バディポリスアクション」て言うんだって。今期の刑事モノ作品群の中ではアクション作品として際立っている。つまり本作は『逮捕しちゃうぞ』と同じジャンルということに。特殊警察チーム、要は危険度の高い事件の際に出動して制圧する血の気の多い連中のお話。
 世界観としては「ファンタジーと現実の境界が曖昧な現実世界」みたいなところで、『オカルト公務員』の未来とか『亜人ちゃんは語りたい』とか『セントールの悩み』とか、そんな感じ。その設定なんのためにいるの?と思うくらいナチュラルに亜人が紛れてるけど、多少戦闘シーンが派手になるよね。気になるのは移民難民問題とか差別問題とかを取り扱うのかどうか。なんせ舞台はほぼ現代の日本なので、結構リアリティライン高めな作品になっている印象。
 でもノリは見た目の割に結構軽く、いかつい顔しておきながら冗談が飛び交う様は『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』とか『ヨルムンガンド』とか思い出す。
 音楽はブラス、オケ、ロック等結構多彩で、全体的にカッコイイ。劇伴は高橋諒。直近だと『ありふれた職業で世界最強』の劇伴でおなじみ。同氏が作曲した『プリンセス・プリンシパル』OP、EDほんと好き。1話の車で追跡するシーンはプリプリOPみたいな疾走感がある。
 アクションシーンはかなり派手にやっている。都内なのに。なんせメンバーが人間じゃないので『ノー・ガンズ・ライフ』並に強力な身体能力を持つ連中が戦っている。超人高校生くらい強い。つまり超人高校生は人間じゃなかった・・・?


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アズールレーン

 艦娘たちの内ゲバ。中国発のゲームアプリが原作。女の子の呼称は、艦これ:艦娘 アズールレーン:KAN-SEN。
 制作はバイブリーアニメーションスタジオ。本作が元請けデビュー作になる若い会社なのだけれど、なんと驚き自前で原画、動画、仕上げ、背景、撮影、特殊効果、CGまでこなしちゃうすごい会社なのだ。
 監督はバイブリーアニメーションスタジオの代表取締役天衝(てんしょう)。『きんいろモザイク』の監督でおなじみ。シリーズ構成・鋼屋ジンニトロプラスの人。ツイッターでめっちゃアニメの実況してくれているので好き。
 話としては2つの陣営に別れたキャラたちが互いに争っていく。キャラゲーゆえ、あくまで「キャラクターの魅力を描くこと」に重きをおいたシナリオ。「楽しそうにはしゃいでいるキャラがかわいい」「激しく戦うキャラがかわいい」「被弾して弱ってるキャラがかわいい」みたいな作品になっている。お気に入りの子を見つけたら早速プレイして手に入れよう。おすすめは日本海軍の空母「赤城」。ちなみに本作の主人公はアメリカの空母「エンタープライズ」。それにしても登場するキャラが膨大。片っ端から出すつもりなのかな。
 全体的にローアングルが多くてエロい。本作の監督はアクションアニメと日常アニメの両方イケる監督なので、日常パートと戦闘パートのくっきりした構成は監督らしい作風って感じ。戦闘シーンは特に、爆風が明らかにデカすぎる艦砲射撃シーンと水上スケートからのチャンバラシーンが好き。それにしても空母が突撃するの草。お前一番後衛やんけ。あと等身の高いキャラと低いキャラをシーンの雰囲気に合わせて振り分けるのうまいよね。どのシーンも統一感がある。
 ほいで音楽が壮大。ゲーム内BGMなのかな。ミリタリー作品『荒野のコトブキ飛行隊』のBGMとか思い出す。音楽を担当した西木康智は『OCTOPATH TRAVELER』の劇伴も作ってる人。ハイファンタジーみの強い劇伴が得意な人みたい。
 どうでもいいけどOPクレジットが製作→プロデューサー→制作スタッフっていう順番。最初が製作って珍しいね。


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ぬるぺた

 ギャグショートアニメ。ゲームとアニメのメディアミックス作品。
 原案・脚本を『ノラと皇女と野良猫ハート』でおなじみ、はと氏が務める。監督は小倉宏文。直近だと『笑うせえるすまん』の監督。
 お姉ちゃんが死んじゃって一人になっちゃったので、お姉ちゃんを創造(つく)っちゃったギークな少女のお話というくっそ重いシナリオ。なのにテイストはギャグなので気軽に見られる。お姉ちゃんが擬似人格なのか魂が入っているのかわかんないけど多分後者。明らかに製作者の意図を超えてくる。「少女が傀儡に姉の姿を重ねて一人お人形ごっこをする悲しいお話」ではなく、「蘇らせた姉は以前よりパワーアップしててやばい」みたいなノリ。
 2話以降は二人のやり取りを通じて、明らかに大きい闇を抱えている主人公の心を紐解いていくお話。3話とかすごくいい話だった。ギークの心を理解できるギークなお姉ちゃんが素敵。何言ってるかわかんないけど。
 それにしても、お姉ちゃん優しいんだけど、あの姿で上田麗奈の優しい声ってやっぱりホラーじゃね?
 ショートアニメ、しかもギャグなのに作画熱量がかなり高く演出も相当凝っていて、見ていて全く飽きない。というのも、本作の制作はなぜかシンエイ動画クレしんみがあるよね。余談だけどそのクレしんスピンオフ作品『SUPER SHIRO』はシンエイ動画ではなくサイエンスSARUが制作してるので、湯浅政明監督フリークの諸兄はぜひ見てね。

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アフリカのサラリーマン

 社畜の『しろくまカフェ』。動物の皮をかぶったおっさんたちの、喫煙室での回顧録。「こないだこんな事あったんスよー(タバコふかしながら)」。pixiv内のWebコミックサービス「ジーピクシブ」で連載中の、ガム氏による漫画が原作。
 制作はHOTZIPANG。どっちかと言うと広告業(CMとかMVとか)がメインの会社っぽい。アニメは初元請けっぽい。
 監督・総作画監督・美術設定・美術監督色彩設計・撮影監督は同社の畳谷哲也。初監督かな。同氏はHOTZIPANGのデザイナーで、広告業がメインの人。畑違いの監督による作品ならではって感じの珍しいテイストを持つ作品。
 おっさんたちが日頃の鬱憤を晴らす様子をコミカルに描く。特に、(汚い高音に定評のある)下野紘が演じるオオハシが結構クズなので「なんだァ?てめェ......」って言いながら観よう。いい感じに癇に障る声の演技が絶妙。
 そして3DCGのキャラは明らかに中の人が入っており、動きがキモい。単に人間味のある動きではなく非常にコミカルな動きなので「どうやって視聴者を笑わせてやろうか」という気概を感じる演出になっている。特に「せ、ん、ぱぁーーーい!」の破壊力高い。
 姿と性格、社会的地位が裏腹になってるのかな。
トカゲ→捕食される方→トカゲの尻尾切り(される方)→良いように利用される損な役回り
オオハシ→捕食される方→社会的弱者→理論武装して自己防衛。むしろ他社に攻撃的
ライオン→大型の肉食獣→穏やかな性格だけど職場では中間管理職ゆえ、部下の生殺与奪権を担っている。内心そうでもないのにね。
 みたいな。なんにせよ生きづらい世の中はまるでアフリカのサバンナみたい。っていうメッセージなのかしら。
 あと公式ラジオ番組すこ。MCはまさかの大塚明夫さん。扱うテーマが「社畜の悲哀」みたいな内容ゆえ、全体的に辛いメールが集まってくる。もし普通のラジオみたく新人声優がMCだったら、メールの内容に引っ張られて毎話涙を禁じえないようなラジオになっちゃうんだろうけど、MCが大塚さんなので「お疲れさまでした」という労いの言葉だけでなんとなくいい感じに締まるのはこのラジオのいいところ。MCが人生の先輩だからこそ成立しているのかもね。そんな明夫ちゃんが歌うEDはもう発売中?

TVアニメ「アフリカのサラリーマン」社畜のみなさんの為のラジオです | インターネットラジオステーション<音泉>

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!

 人間の皮をかぶった『オーバーロード』の従者たちが異世界へ転移する話。GA文庫から刊行中の、海空りく氏による小説が原作。同氏の作品がアニメ化するのは『落第騎士の英雄譚』以来2作目。
 制作はproject No.9。監督は『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』『天使の3P』『りゅうおうのおしごと』等、同スタジオ作品でおなじみ柳伸亮。監督の作品『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』みたいなエロいシーン多め。あと幼児がかわいい。シリーズ構成は赤尾でこ。主人公が女の子の作品に携わる事が多い中、本作を担当するのはちょっと意外。
 「超人高校生たちは異世界に来てしまったようです」っていうあらすじはAパートで。それにしてもキャラの味付けが濃い。「超人高校生」の意味は「超すごい高校生」ではなく「化け物(法律上は高校生)」。英雄譚と考えればわりとしっくり来る。
 主人公がみんなを牽引というより総体として効率的にシムシティを行っていく。もたらす者が一人だけっていうわけじゃない点が重要で、お互いを補い合った結果、理論上フルスペックの主人公が誕生している。ディティールがふわっとしてる分、さくさくシムシティ(蹂躙)が進んでいく。
 本作の独自性として印象的なのが「主人公たちの持つクソ強いアバターのまま異世界に転移」じゃなくて「人外レベルの強さを持つ主人公が異世界に転移」という点。例えばオバロと決定的に違うのは肉体と魂の一致。「やってることは極悪だけど、あくまでアバターを操作してのロールプレイだから主人公自身が極悪って言うわけじゃない」という言い訳が効かない。非常に気になるのが、連中が正義なのか悪なのか。基本のスタンスとして効率的にあらゆる問題をガンガン解決していくので、非常に危ういクールさがある。どっちに転んでもいいけど、せっかくだし悪に転んでほしいな。「これが一番早いと思います」とか言いながら街を焼き払いそう。それにしてもマヨネーズは悪だわー。
 「現地の人たちが抱える問題を描く群像劇に、自己都合で首を突っ込むヒーロー」という描き方は英雄譚そのものって感じ。そしてそのモブの心情描写が結構丁寧で好き。2話の幼女とか。赤尾でこが脚本担当してる理由はここらへんを丁寧に描きたいから、とか?
 背景めっちゃ好き。美術はおなじみスタジオちゅーりっぷ。案外異世界ファンタジー作品と相性いいのかな。過去作見てもファンタジー系の作品多いよね。
 ラジオ番組すこ。ゆずらじとのコラボ番組で、MCはいつもの二人。のりもいつもの感じ。声優ラジオがそのままアニラジになるのは初めて見た(逆はよくあるよね。このラジオもそう)

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魔入りました!入間くん

 NHK Eテレ異世界ファンタジー学園モノ。 週刊少年チャンピオンで連載中の、西修による漫画が原作。
 監督は『ミルキィホームズ』や『プリパラ』の森脇真琴バンナムピクチャーズが制作しているため実質子供向けアニメ。脚本はみんな大好き筆安一幸。森脇x筆安という組み合わせは『ミルキィホームズ』『ジュエルペット』以来。最近は『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』『天成したらスライムだった件』等異世界ファンタジー作品を手掛けることが多い。『ありふれた職業で世界最強』も元々担当する予定だったし。
 発色がくっきりした感じとか輪郭線がしっかり書かれてる感じとか子供向けアニメって感じするよね。キャラデザは『フェアリーテイル』『ヘボット!』等の佐野聡彦。
 舞台は魔界なのにやさしいせかい。ノリが『境界のRINNE』を軽くした感じ。借金のカタに身売りされる主人公というくっそ重い境遇ゆえ、むしろ魔界のほうが平和じゃね?
 1話は「入学式で禁忌呪文詠唱!?主席の頭をかち割る!!」まで。チート級の強さの秘訣がただのメッキっていうのが良いよね。校長の善意でハメられる主人公。物語が主人公の消極的な姿勢によって進むという感じは『慎重勇者』みたいなギャグ線を踏んでいる。やはり異世界ファンタジーにおいて、物語の進む速度とコメディ要素は相関しているらしい。
 魔界のモブたちの主張が激しい。決闘シーンでもめっちゃ野次飛ばしまくってて笑った。魔族が何かしらトラブルを起こす→主人公が巻き込まれる→その時(校長が)不思議なことを起こした!みたいな展開になりそうなので、癖の強いモブが楽しみ。1話はアスモデウスくんがかわいい。
 てか郷田ほづみさん、音響スタッフとして参加する傍らナレーションも担当するっていうスタイルかっこよすぎない?あまりにも唯一無二すぎて惚れるんだけど。
 あとEDの「悪魔にだって魂売るわ!(半ギレ)」すき。

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厨病激発ボーイ

 ヲタのいない男子高校の無駄づかい。れるりり氏の発表したボカロ曲→小説→漫画→アニメというちょっと変わった経緯を持つ作品。
 制作はスタジオディーン。主要なスタッフは『潔癖男子!青山くん』と大体一緒。
 本作は概ね「(展開が)はやい!(シンプルでわかり)やすい!(このノリがずっと続くとは思)うまい!」という、すき家の牛丼みたいなギャグアニメ。無心でも観れる。
 「圧倒的ツッコミ不足」と言わしめた『女子高生の無駄づかい』を更に超えるツッコミ不足。あとツッコミ役の主人公を演じるのがバカ役こと赤崎千夏っていう偶然。ツッコミが少なすぎて「あれ…実はこのアニメ、シリアスな作品なんじゃ…」という誤解を与えてしまいそうな気さえする。「ギャグパートとシリアスパートがあるアニメ」ではなく「ギャグパートとシリアスパートが混合した汽水域みたいなアニメ」という独自性を1話から遺憾なく発揮している。
 元がボカロ曲ということもあって、全体的にニコニコライクな作品。ED曲の作詞作曲が歌ってみた界隈出身のChouChoだったり次回予告があれだったり。
 劇伴はみんな大好きTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。全体的にテクノっぽい感じの曲でまとまっている。常に100%の出力で演じるキャラと同じくらい全力のBGMすこ。サントラ凄いことになってそう。
 てかOP曲「ボカロ曲を男性声優が歌ってみる」というまさかのネタかぶり。

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戦×恋

 コミュ障の男の子が命がけでデート(強制)するハメになった話。月刊少年ガンガンにて連載中の、朝倉亮介による漫画が原作。
 『3D彼女 リアルガール』のフッズエンタテインメントによる制作。監督はリアルガールと同じく直谷たかし。テイストはああいう感じの青春群像劇みもありつつ、ガンガンらしいエロいラブコメ。シリーズ構成はみんな大好き髙橋龍也。ガッツリラブコメの脚本を書くのは『エロマンガ先生』以来かな。
 世界を守るためにデートしないといけない→デート・ア・ライブ
 世界を守るためにSEXしないといけない→CONCEPTION
 世界を守るためにイチャイチャしないといけない→これ。恋愛は戦

 あれ、1話だよね。序盤のストーリー構成にクセがあるっていうのが髙橋龍也らしさなのだろうか。主人公とヒロインたちとの恋路>世界平和という感じのバランス感覚で描く予定っぽい。結構な尺を恋愛パートに割いているみたい。イケメンな主人公がヒロインを導くのではなく、心を閉ざした主人公をヒロインが救うっていうスタイル。主人公には幸せになってほしい。実は主人公がヒロインなんじゃね?
 ポイントはデートする≠恋愛する。デートしてレベル上げが目的なので、必要にかられた
行動と心情の乖離を通じて成長を描く感じ。でもセックスはしないのね。
 なんせヒロインが10人くらいいるので、一通りイチャイチャするだけで1期が終わりそう。本作はあらゆる性癖を網羅しているらしく、一番下が7歳っていう時点で既にヤバイ香りしかしない。
 主人公を演じるのは広瀬裕也。『SSSS.GRIDMAN』でアクセスフラッシュしていた主人公と比べ内気なキャラに。アクセスフラーッシュ!(意味深)ちなみに一部配信サイトでは副音声Verが配信しており、内容はオーコメ。主人公役の広瀬裕也と各話でヒロインを演じた声優の対話形式。
 劇伴とEDを手掛けるのは『厨病激発ボーイ』と同じくTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。コテコテのラブコメBGMもイケるのね。それにしてもED良いよね。モーショングラフィックスの映像も相まってすごくテクノっぽい。ED制作は10GAUGE。

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スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH

 月9の刑事モノみたいなラブストーリー。colyのスマホアプリ原作。
 制作はM.S.C。グロス請けがメインの会社で、過去に元請けは『Code:Realize ~創世の姫君~』のみ?主要な制作スタッフは同作からほぼ続投している。両作とも女性向け恋愛ADV原作。
 それぞれ特殊能力を持つイケメンを攻略しながらいろんな事件に首を突っ込んでいくお話。1話から登場人物が多いけど、概ね主人公の話なので気にせず行こう。スタッフクレジットのCASTで、主人公が一番下なのホント草。
 というか主人公の特殊能力が一番ヤバイ。「薬が効かない体質」って言われると「麻薬ペロっても大丈夫とか?」って思うじゃん?そんな生易しい能力じゃなく、1話ではクロロホルムを吸わされてノーダメージとかそういう次元。いやクロロホルムって「吸うと眠くなる麻酔」じゃなくてただの毒物だから!フィクション次元における化学物質が一切効かないなら、いっそ成形炸薬弾(HEAT弾)も無効化できたりしないかな。化学物質とは。
 イケメンの服装いいよね。基本スーツだけどベストの柄とかすごくおしゃれ。刑事ドラマっぽい。
 そして紅一点の主人公が『PSYCHO-PASS』の常守朱ちゃん以上に女子をやめる速度が早いかもしれない。パンプス履いてるだけであんな事言われちゃうのつら。って思ったけど結構高めのヒールだった。
 社会人主人公だけに、精神的に自立している。ヒール脱ぐくだりと最後のモノローグは主人公の心情に寄り添う演出になってて好き。
 何気格闘シーンの作画が良い。殴るシーンもよく見ると掌打だったり犯人確保のシーンも腕をひねる動きがリアル。アクションシーン作画担当した人誰だろ。
 音楽の付け方がテレビドラマのそれ。音楽は『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』でおなじみfox capture plan。テレビドラマの音楽を担当する回数の方が多く、本作の劇伴はよりfox capture planみが強い。OPも中々選ばれないタイプのHiphop音楽。作曲はやまだ豊(YVY名義)。めっちゃオシャレやん。
 『女子高生の無駄づかい』を観てしまったので、どうしても言いたくなる。
・・・おもしれー女。

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ACTORS -Songs Connection-

 SF日常系青春部活群像劇ギャグミステリーグルメ音楽劇。『ACTORS』(アクターズ)は、2014年からEXIT TUNESにより発売されている、男性声優がVOCALOID曲を歌唱するCDシリーズ。本作はそのアニメ化。
 制作はDrive。音楽制作とアニメ制作の両方を行う珍しい会社で、先日制作が発表された押井守総監督によるアニメ『ぶらどらぶ』を制作するのはこの会社だったりする。
 誰もその袖にツッコまねえのかよ!順番的にはキャラソン→アニメなので登場人物は1話からめっちゃ多い。ポータルサイト飛んだらもっと沢山いた。各キャラの個性を描くためにいはどんなシナリオがベストか?を念頭に置いているため、全く展開が読めない。まさか2話で料理対決すると思わんやん?可能性は無限大。
 魅せ所は挿入歌のシーン。各話入るっぽい。曲はオリジナルだったりカバーだったり。カバー曲の方は、既に発売しているCDシリーズに収録されているのでみんな買ってね!という趣向。「これボカロ曲だから3オクターブくらい出せないと歌えないよ?」みたいな台詞でわざわざハードル爆上げしてから歌わせるっていうストロングスタイルすき。実際めっちゃうまい。
 あと、なにげに背景の書き込みが丁寧で綺麗。美術はNAM HAI ART。ベトナムの会社かな。『宇宙よりも遠い場所』等の、主に草薙が背景を担当した作品で背景協力としてクレジットされることが多い会社だったりする。主人公のアパートがめっちゃ美しい。あのシーンを観ると、本作はやっぱり青春群像劇なのかな、ってなる。
 余談。公式ラジオがチャラい。チャラい人とそうでない人がボケツッコミしてるんじゃなく全員チャラいのでツッコミ不在。なかなか聞かない感じのウェイ系アニラジになっている。

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ACTORS-ラジオ配信してみた!- | インターネットラジオステーション<音泉>


神田川JET GIRLS

 エロいスポ根。オリジナルアニメ。『閃乱カグラ』等でおなじみ高木謙一郎プロデュースによるメディアミックス作品で、ゲームが来年発売予定。
 制作は『閃乱カグラ』等のティー・エヌ・ケー。監督は『聖痕のクェイサー』『魔乳秘剣帖』『なんでここに先生が!?』等の作品でおなじみ金子ひらく。シリーズ構成は雑破業。何気に今期『神田川JET GIRLS』『ぼくたちは勉強ができない』『あひるの空』を掛け持ちしており、すごく忙しそう。
 ストーリーとしては割と王道のスポ根作品になっていて、世界観的にはガルパンに近いかも。ジェットスポーツがその世界で重要な位置づけになっていて、主人公たちが神田川でいきなり練習試合を始めるにもかかわらず、街が総出で準備を始める。試合は、なんか閃乱カグラのゲームでこんな感じのあったよね、みたいなノリ。さすが金子ひらく監督。割とマジメな感じの作品かと思いきや思っクソひん剥くのね。もちろん規制つき。登場人物によっては全裸:半裸:着衣=1:1:1くらいなのほんと草
 そしてOPを見ただけでわかる、登場キャラの圧倒的な濃さ。いつの時代の女子高生だよ!いやどの時代もそんな女子高生いないわ!1話からオムカレーナポリタンハンバーグドリアみたいなキャラ来たんですけどー!?
 個人的に、1話Aパートの流れが好き。
・りん→幼少期と現在の対比
同じ構図のトイレから出るカットの対比構造
日中だった幼少期と、夜明けの現在
テレビに映る母ちゃんと、仏壇に飾ってある母ちゃんの写真

・ミサ→暗い過去の暗示からの、未来の同居人を暗示
暗い部屋、物憂げな表情
俯瞰で映る2つの勉強机と本棚。片方にだけ使用の痕跡あり
2段ベッド。片方は使用の痕跡なし
1つのコップ、1つの歯ブラシ、1つの歯磨きチューブ
部屋の前にある名札。ミサの名前と一人分の空白

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Z/X Code reunion

 世界を守る女の子たちが集う学園モノ。ブロッコリーが販売しているTCGを原作とするメディアミックス作品。前作『Z/X IGNITION』とシナリオ的なつながりはなく、パラレルワールドのお話らしい。
 制作はパッショーネ。珍しく高橋丈夫総監督の関わっていない作品(同氏はさっきまで『女子高生の無駄づかい』の総監督だったためと思われ)。もともと2014年のファンミで発表されたときは別の体制で制作予定だったが、諸事情で放送が先延ばしになり、制作体制が現在のものに。以前の布陣が気になる。
 簡単に言うと魔術師とサーヴァントのタンデムで戦う女の子たちの話。世界観は結構ややこしい割に説明はあんまりせず、早速戦闘開始。一応前作とおおまかなあらすじは共通なので、前作を見てから本作に触れたほうがわかりやすい。・・・んだけど、アマプラもネトフリもd'アニメストアも前作を配信してないので困ってる。どこに行ったら見れますか。
 2話で最終回。1話と2話でワンセット。1話のラストで主人公死にかけてるけど、あれは次回の引きなので安心してね。本作のゼクス(味方)は人の形が多いけど、実際は色んな種類がいる。前作はいろんなゼクスが登場したので、今後増えてくる感じ?あと今回はプレイヤーvsプレイヤーではなく、謎の強敵vsプレイヤー軍という構図なのが主な変更点っぽい。
 登場人物は相変わらず多い。メインの子だけで10人くらい?学園モノっぽい雰囲気なので、日常パートとシリアスパートを行ったり来たりする感じかな。
 気になるのが、1話から主人公組がなかなかに弱いこと。2話でいきなり全滅しかける。先輩が撃退してくれたおかげでハッピーエンド感出してるけど、このまま襲撃続いたら何人か死ぬんじゃね?

Z/X -Zillions of enemy X- ブロッコリー トレーディングカードゲーム

浦島坂田船の日常

 ショートアニメ。パリピの部活動。生主出身の男性音楽グループがアニメ化。当然中の人は本人。うまいやん!ワチャワチャしたテンポ早めの掛け合いが続くけど、普通に面白いアニメになっている。

twitcasting.tv
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最後に

 新作全部1話視聴はおすすめしない。一通りアニメを続き見する趣味を続けるうち、「気に入ったアニメに絞って最後まで観る」から「2週間くらいで次の話を一通り消化し、そのクールが終わるまでに全体の半分くらいまで観る」にシフトしてしまった。全作品でリアタイ勢(特にラジオとか)と距離が開いていくのはやはり寂しいので、「好きな作品に時間を割く努力」は結構大切だと思った。
 またアニメに限らずエンタメを楽しむには体力が必要であり、十分なパフォーマンスで好きな作品に触れるためにもやはり新作全部1話視聴はおすすめしない。
 最後に、製作者様へ感謝をば。今期もまたとても面白い作品を作っていただきありがとうございます。季節の変わり目なので、お体に気をつけつつ制作頑張ってください。陰ながら応援しています。ではでは。

後注